脂肪溶解注射の効果は顔や二の腕に出やすい?効果とメリット・デメリット

脂肪溶解注射

歳を重ねると体の脂肪は落ちにくくなるので痩せにくく、痩せてもすぐにリバウンドすると悩む方は少なくありません。

そんな悩みを持つ方の中には、美容クリニックで改善していく方も増えています。
そこで注目されているのが「脂肪溶解注射」という痩身術です。

脂肪溶解注射 二の腕

脂肪溶解注射はメスを入れなくても効果的に痩せられるとされており、モデルや芸能人の間でも注目されています。
どのような効果があるのか、脂肪溶解注射についてご紹介しましょう。

Contents

「脂肪溶解注射」とは?

脂肪溶解注射は、皮下脂肪を溶かす有効成分を痩せたい場所に注入させることで、脂肪細胞を減らして効率よく痩せさせる施術です。
溶かされた皮下脂肪は血中を通じて尿や便として排出されます。

使用するのは極細の注射針なので手術のような大掛かりな作業はなく、気軽に受けることができます。
メスを使わないことから「メス不要の脂肪吸引」と言われていて、傷跡を残したくない人も安心です。

脂肪溶解注射は主に「フォスファチジルコリン」、「L-カルニチン」、「αリポ酸」という3つの成分で皮下脂肪を溶かしています。
それぞれ異なる役割を持っているので、3つの有効成分の特徴を見てきましょう。

フォスファチジルコリン

この成分は動植物の細胞膜に散在しており、脂肪細胞に含まれている中性脂肪(トリグリセリド)を分解し、血管に脂肪酸を遊離する作用があります。

脂肪溶解注射で使用されるフォスファチジルコリンは大豆レシチンから抽出されたリン脂質なので、体に害を与える心配はありません
ドイツでは血中コレステロールや中性脂肪の量をコントロールする治療に用いられており、ダイエット系や生活習慣病系のサプリメントでも使用されています。

L-カルニチン

血管に遊離された脂肪酸は放置すると再び細胞に取り込まれ、痩身効果が発揮されません。

遊離脂肪酸を燃焼させるために効果的なのがL-カルニチンです。
L-カルニチンには細胞内の小器官であるミトコンドリアに脂肪酸を運ぶ作用があります。
血液を通じて細胞に酸素が運び込まれると、ミトコンドリアの中で脂肪や糖は燃焼され、エネルギーに変換されるのです。

αリポ酸

αリポ酸も遊離脂肪酸の燃焼に関わる成分です。

これはミトコンドリアの補助エンジンの役割があり、新陳代謝をアップする働きがあります。
新陳代謝が高まることで脂肪、糖、炭水化物、たんぱく質を効率よくエネルギーに変換できる状態にすることが可能です。
優れた抗酸化力を持つとされており、最近は美容系やダイエット系サプリメントでもよく使用されています。

このように、脂肪溶解注射は3つの成分によって、脂肪を溶かして燃焼を促すことで痩せたい部分を効率よく痩せさせることができます。
安全な成分なので副作用も一時的な腫れや内出血程度で済むことが多いので、安心して注入することが可能です。

脂肪溶解注射で得られる効果

脂肪溶解注射は注射が打てるところであれば、様々な部分に注入することができます
具体的にどんな効果が得られるのかご紹介しましょう。

リバウンド

リバウンドしにくい

成人を過ぎると基礎代謝も下がり、新陳代謝も悪くなりやすいので皮下脂肪も落としにくくなります。

脂肪溶解注射は有効成分が皮下脂肪へダイレクトに効くので、年齢に関わらず皮下脂肪を効果的に落とすことが可能です。
溶けた皮下脂肪は燃焼されてエネルギーに変わり、さらに排泄物として体外に排出されるので、食事制限によるダイエットと比べてリバウンドしにくいと言われています。

セルライトを除去できる

セルライトは皮下脂肪の組織が脂肪や水分、老廃物を溜め込み、コラーゲン繊維と絡み合うことで固くなった状態です。

セルライト

主に太ももやお尻にできやすく、皮膚の表面がでこぼこしています。
食生活の乱れ、運動不足、基礎代謝の低下などが進行し、一度セルライトができると減らしたり小さくしたりすることは困難です。
脂肪溶解注射はそんな頑固なセルライトにも効果があり、脂肪細胞と一緒に体の外へ排出します。

太ももに隙間ができる

むっちりと太い太ももは足を揃えて立つと、ぴったりとくっつき隙間がありません。
そんな姿にコンプレックスを抱える人は少なくないでしょう。

太もも同士がぴったりくっつくと擦れ合うため、股ズレを起こしてしまうこともあります。

太ももの隙間

脂肪溶解注射をすることで太ももを隙間ができる細さまでスッキリと痩せさせることが可能です。
ただ、脂肪溶解注射で太もも痩せを実感するには何回か施術が必要なので注意しましょう。

ブヨブヨの二の腕もすっきりできる

二の腕は部分ダイエットでも痩せさせることが難しい部位です。

特に猫背の人は肩や背中の関節の可動域が限定されるので、二の腕の運動量が少ない傾向にあり、筋肉が衰えやすいので痩せにくいとされています。
デスクワークや長時間スマホを使っている人は二の腕を動かす機会が減っている傾向にあるので、筋肉の衰えにより自然と太くなっている可能性があるでしょう。

二の腕の肉

そんな二の腕も脂肪溶解注射なら手軽にすっきりさせることができ、数ある部位の中でも効果が出やすい部分とも言われています。
2回の施術でも効果を実感できている人も多いので、まずは効果を試したいという人は二の腕からスタートしてみても良いでしょう。

小顔になれる

顔は加齢と共に筋肉が衰えてしまうので、痩せにくい部分とされています。

さらに、運動でダイエットした場合、顔の脂肪は最後に燃焼される傾向があるので、燃焼しきれず残ってしまうこともあるのです。
筋肉の衰えた顔は重力により脂肪が落ち、やがてたるみのある顔になってしまうでしょう。

顔の肉

脂肪があることで顔が大きく見えることにコンプレックスを持つ人も多いはずです。
脂肪溶解注射は顔にも注入することができるので、顔痩せや小顔づくりにも効果が期待できます。

顔も脂肪溶解注射の効果が表れやすい部分で、早い人は1週間で効果を実感することもあるようです。
施術後の腫れもほとんど気にならないことが多いので、安心して受けることができます。

しかし、顔は最も人に見える場所なので、失敗した時のリスクを考えると施術の決断に勇気がいるので、医師にしっかり相談した上で決断しましょう

脂肪溶解注射のデメリットは?

脂肪溶解注射が気になる脂肪をなくすために効果的だからと言っても、デメリットや副作用があれば受けることを躊躇してしまうでしょう。
施術を行う際には、脂肪溶解注射における知識を身に付けることも大切なので、考えられる脂肪溶解注射のデメリットや副作用について解説していきます。

注射後、腫れや浮腫みが起こる可能性

脂肪溶解注射の成分によっては、注射を行った後に腫れや浮腫みを引き起こす可能性もあります。

脂肪をなくすために注射したにも関わらず、浮腫みなどが起きてしまえば誰しも不安を抱えるでしょうが、注射によって脂肪の細胞破壊が起きることで体の中にある細胞が動き回り腫れなどを引き起こしてしまうので、効果が表れている証拠でもあるのです。

1週間程度で腫れや浮腫みは収まるので安心でしょう。
新型の脂肪溶解注射であれば腫れや浮腫みを起こしにくいと言われているので、クリニックに相談してみるのもおすすめです。

内出血を起こす可能性

脂肪溶解注射は薬剤を針で注射するので内出血を引き起こすことも考えられます。

予防接種などで内出血が多く見られる人や「あざ」ができやすい体質であれば、脂肪溶解注射することで内出血が発生する可能性は高いでしょう。
ですが、1週間程度で自然に消えてくるので心配ありません。
目立つことを危惧しているのであれば、服などで隠せる冬の季節に行うことをおすすめします。

痛み

注射なので痛みに不安を抱える人は多いでしょう。
部位によって個人差はありますが、注射をする際に痛みを感じることもあります。

また、施術後に筋肉痛のような痛みを感じる人もいるようです。
痛みの要因としては、脂肪が溶ける際に体の中にある老廃物が悪さをすることが挙げられます。
脂肪が分解されている証拠でもあるので心配ありません。

吐き気

脂肪溶解注射をしたことで稀に吐き気を感じる人もいるようです。
脂肪溶解注射に含まれている成分による副作用だと考えられますが、ある程度休むことで治まるでしょう。

広範囲には使用できない

脂肪溶解注射は部分痩せに適している施術方法です。

一度に接種できる量が決まっているだけではなく、一度に脂肪を溶解させる量が少ないために全体的に痩せたいと考えている場合には、一度の接種で全ての箇所に注射をすることはできないため、何度もクリニックに通うこととなります。

そのため、費用も多く掛かってしまうでしょう。
太ももを細くしたい、顔周りをスッキリさせたいなど、部分痩せを目指すには最適です。

効果を感じるのに時間が掛かる

脂肪溶解注射は、1回の施術では効果を感じることはできません。

人によって効果を感じる期間に違いがあるでしょうが、何度か脂肪溶解注射を受けることで効果を感じる人が多いようです。
すぐに効果を実感したいのであれば不向きと言えるでしょう。

大豆アレルギーの人は受けられない

脂肪溶解注射の中には大豆由来の成分から作られた薬剤が存在します。

そのため、大豆アレルギーであるとアレルギー反応を引き起こす場合もあるため注射することはできません
大豆由来の成分以外で作られた新型の脂肪溶解注射も存在するので、大豆アレルギーであればクリニックに相談してみましょう。

大豆アレルギー

クリニック選びは慎重に

脂肪溶解注射を行うクリニックは増えてきましたが、使用している薬剤はクリニックによって違いがあります
取り扱っている薬の成分や効果、考えられる副作用など、しっかりと説明を行うクリニックであると安心して受けることができるので、クリニック選びは慎重に行うことが大切でしょう。

脂肪溶解注射後にリバウンドしないためのポイント

脂肪溶解注射は、脂肪細胞の数を減らす効果があるのでリバウンドしにくいメリットがあるのですが、食べすぎや運動不足によって脂肪溶解注射をしていない部分に脂肪がつき、体重が増えることでリバウンドをしたと感じる人もいるようです。

体重が増える要因としては、食べ過ぎや運動不足以外にも様々な原因があるため、リバウンドをしないための生活習慣のポイントを解説していきましょう。

早寝早起きを心がける

肥満予防のためにはしっかりとした睡眠を取ることが大切となります。

睡眠

睡眠時には様々なホルモンによって体に良い影響を与えてくれるのですが、成長ホルモン・メラトニン・コルチゾールという3つのホルモンが正常に分泌されることで質の良い睡眠を取ることができます。
成長ホルモンは、細胞の修復や免疫力の向上、肌の新陳代謝を促す効果だけではなく脂肪を分解させる働きもあります。

メラトニンには、成長ホルモンの分泌を促す効果や抗酸化作用など、身体にとって有効な働きがあり、朝日を浴びることで分泌が止まるので、朝日を浴びることで体を目覚めさせることができます。

コルチゾールには、血糖値や血圧を下げる働きがあり起床までの準備を整えるホルモンです。
この3つのホルモンの分泌を正常にするためにも、早寝早起きを心がけて生活をしていきましょう。

体を温めることが重要

汗をかきにくい人は代謝が悪いと考えられます。
代謝が悪いと体の中に不純物が溜まり、血行が悪くなってしまいます。

すると、冷えを感じたりするだけではなく、取り入れた栄養素をエネルギーに変換できなくなってしまうため、痩せにくい体へと変化してしまうのです。
起床時や就寝時に白湯を飲む習慣をつけたり、湯船にゆっくりと浸かって体を温めるなど代謝を促す習慣を身に付けましょう。

お風呂

食事管理を徹底的に行う

糖質制限や置き換えダイエットなどでリバウンドを防ごうと考える人は多いかと思いますが、食事制限はストレスになりやすく長続きしないのでおすすめできません。

朝・昼・晩と3食バランスよく食べることを心がけるだけでも効果的なので、無理をせずに食事管理をすることから始めていきましょう。
糖の吸収を遅らせる働きのある食物繊維が豊富な食べ物や酢を積極的に摂取するのも効果的です。

脂肪溶解注射にはメリットもデメリットがありますが、一時的に発生するものが多く一定期間を過ぎれば治まるものがほとんどです。
1回の脂肪溶解注射で効果を感じる人も少ないので、ゆったりとした気持ちでバランスの良い生活習慣を意識しながら行うことが大切なのでしょう。

 

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