加齢と共に多くなる悩みの1つに、シミがあります。
多くの女性が悩んでいるシミは、対策していてもできてしまう可能性があるでしょう。
シミの悩みを改善するために、シミ取りをしたいと考えている方も少なくありません。
そこで今回は、シミ取りにおすすめの方法をご紹介していきましょう。
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シミ取りのための治療には多くの種類がある
シミは、かなり大きな括りになっていて、同じように見えるシミでも原因によって対策方法が異なってきます。
まずは、シミの中でも代表的なものの特徴を紹介しながら、原因ごとに有効なシミ取りの方法についても解説していきましょう。
肝斑
肝斑(かんぱん)は、女性ホルモンの変化や摩擦などの刺激が原因と言われているため、様々な要因が考えられます。
多くの場合は、20代半ばから表れ始め、はっきりとしたシミではなく境目が曖昧なシミとして認められます。
肝斑の治療で有効な方法は、トラネキサム酸の服用やできるだけ肌を刺激しないことだと言えるでしょう。
レーザー治療は、シミが濃くなってしまう可能性があるため控えた方が良いと考えられています。
しかし最近は、「レーザートーニング」という新しいシミ取りの治療方法も出てきているため、肝斑の改善もクリニックで相談してみると良いでしょう。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)は、ニキビや虫さされの跡で色素が残ってしまいシミができている状態を指します。
炎症を起こした場所のメラニンが増えすぎているため、シミとなって目立つようになってしまうのです。
半年~1年程度で薄くなるケースもありますが、シミのまま残ってしまうケースもあります。
炎症後色素沈着については、メラニンをできるだけ早く排出させられるようなシミ取り方法がおすすめです。
例えば、ケミカルピーリングやビタミンA・ビタミンCの超音波導入、美白成分を肌に与えるエレクトロポレーション、ビタミンCイオン導入などを取り入れることで、シミ取り効果が期待できます。
日光性色素班(老人性色素斑)
日光性色素班は、紫外線が原因となってできる、はっきりとしたシミです。
私たちが認識するシミの多くが、日光性色素班のことを指しています。
加齢と共に目立ちやすくなることから、老人性色素斑と呼ばれることもあります。
そんな日光性色素班には、シミがどの程度かによって治療方法が変わってきます。
ビタミンA・ビタミンCの超音波導入やビタミンCイオン導入、トレチノイン療法、色素レーザー治療などが効果を発揮するので、クリニックでどの治療方法がベストなのか相談してみると良いでしょう。
脂漏性角化症
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)は、日光性色素班と同じように紫外線の影響によってできるシミです。
盛り上がったように見えてしまうため、気にする人も少なくありません。
シミがどの程度かによって治療方法は変わりますが、炭酸ガスレーザーや色素レーザーなどを使って切除するケースが多くなっています。
シミにはこのような種類があります。
種類に合わせたシミ取りを行うことで、効果的な対策ができるでしょう。
内服薬でもシミ取りはできる?
シミ取りをするためにはレーザー治療でも効果が期待できますが、内服薬を使った治療にも効果が期待できます。
内服薬でシミ取りをするには
美容クリニックなどでシミの相談をすると、まずシミの種類は何かを調べるために検査します。
シミの種類は前述したように1つではないため、どのような治療が効果的なのかも変わってきます。
そのため、検査が必要になるのです。
検査の後は、シミの原因に合わせた治療を行っていきます。
レーザー治療が提案されるケースもありますが、場合によっては内服薬の服用のみになるケースがあったり、内服薬を服用してからレーザー治療に取り掛かるケースもあります。
内服薬は、レーザー治療などの外的な治療を始める2~3ヶ月前から飲み始めることが多く、体の内側から状態を良くしていくという目的もあります。
内服薬は飲み始めてもすぐに効果は出ないため、2~3ヶ月程度飲み続ける必要があるのです。
レーザー治療などが終わった後も内服薬は飲み続けるのですが、それはシミが再発することを防ぐためなので、飲み続けた方が良いと言えるでしょう。
内服薬はレーザー治療などの外的治療の補助的な役割だと感じてしまうかもしれませんが、体の内側からもアプローチすることでより効果が感じられやすくなるのです。
シミ取りに有効な内服薬の成分
シミ取りで使用される内服薬にはどのような成分が活用されているのかご紹介しましょう。
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は抗酸化作用が非常に高いため、色素沈着が原因となっているシミを予防する効果が期待できます。
人間の体ではビタミンC誘導体を作り出せないので、内服薬で取り入れなければいけません。
ビタミンE
ビタミンEは、ビタミンCと一緒に取り入れることでより大きなシミ取りの効果が期待できます。
食事からも摂取することができますが、不足しないように内服薬でも補っています。
トランサミン
トランサミンは、シミの原因となるメラニンを生み出すメラノサイトの働きを抑制するため、シミ取りにも効果が期待できます。
元々出血や湿疹、アレルギーを抑えるために開発された薬ですが、1979年に行われた研究で肝斑の改善にも効果を発揮することが分かりました。
それからシミや肝斑に悩んでいる方へ処方されるようになったのです。
L-システイン
L-システインは、メラニンを還元する力に優れているため、シミ取りにも効果が期待できます。
ビタミンCとの相乗効果もあるので、美白を目指したい方にはぜひ取り入れたい成分だと言えるでしょう。
また、すでに存在しているメラニンを無色化する働きやターンオーバーを促進する働きもあるため、シミ取りのために嬉しい効果が期待できる成分です。
このような成分が含まれている内服薬を取り入れることで、シミによる悩みを改善できるでしょう。
生活習慣の乱れもシミに影響!
シミ取りを行うなら一緒に生活習慣も見直し、乱れている場合は改善していきましょう。
なぜシミ取りで生活習慣も見直した方が良いのかと言うと、良い肌の状態をキープすることによって肌のターンオーバーが促進し、メラニン色素も排出しやすくなってシミの改善につながります。
生活習慣だけでシミ取りをすることは難しいですが、他のシミ取りと併用することでより効果的にシミ取りが行えるでしょう。
生活習慣を見直すポイントですが、まずは睡眠を見直してみてください。
睡眠は人間にとって必要不可欠なものの1つですが、実は美容にも大きな影響を与える要素です。
22時~深夜2時を「肌のゴールデンタイム」と呼んでいることは、多くの女性もご存知かと思います。
肌のゴールデンタイムと呼ばれているのは、この時間帯に深い眠りについていると成長ホルモンが多く分泌され、肌のターンオーバーを促進させてくれるためです。
若々しい肌をキープし、シミ取り効果をアップさせるために、肌のゴールデンタイムにはできるだけ就寝できるようにすると良いでしょう。
また、クレンジングや洗顔、スキンケアを怠らないことも大切です。
美白用ケアを行うことも良いのですが、まずは肌に負担をかけないための正しい方法を身に付けましょう。
シミ取りに有効な方法は、様々なものがあります。
しかし、シミの種類によって有効な方法が変わってくるため、シミで悩んでいるのであればクリニックで相談することおすすめします。
クリニックでは、シミの種類に合う治療方法を教えてもらえるため、より効果を実感しやすくなるでしょう。