シミ取りはコスメではできない?確実なシミ取りのおすすめ方法とは?

シミ取り コスメ

肌トラブルの中でも老けて見えやすい「シミ」が気になっているという方は多いでしょう。
しかし、コスメでシミ取りをしようとしてもなかなか改善されないケースが見られます。
シミ取りはコスメでは行えないのでしょうか?

今回は、シミ取りに効果的と言われているコスメ成分や、確実にシミ取りを行う方法についてご紹介していきましょう。

Contents

シミ取りに効果的と言われているコスメ成分

まずはシミ取りコスメによく配合されている、美白成分についてご紹介していきましょう。
どんな成分がシミ取りに有効なのでしょうか?

ハイドロキノン

ハイドロキノンとは、元々いちごやブルーベリーなどの果物やコーヒーなどに含まれている物質で、紫外線による肌の損傷を防ぐ働きを示します。

日本では医薬品としても処方されており、市販品の場合は2%までの配合が許可されています。

ハイドロキノンの働きを具体的に説明すると、まず紫外線が肌に当たることで肌の奥にあるメラノサイトという細胞からチロシンが分泌され、そこから酵素の働きによりドーパ、ドーパキノンの順に作られます。

そしてドーパキノンがメラニンに変わり、肌を守るために各細胞へ移動するのです。

ハイドロキノンはこのドーパとドーパキノンが作られる過程で使われる、「チロシナーゼ」と呼ばれる酵素の阻害剤となってくれます。

また、メラノサイト自体の活動も弱めるため、シミを作り出せないようにしてくれるのです。

シミ

医薬品としても使われるほど美白効果は高いのですが、その一方で敏感肌の方だと刺激が強すぎて違う肌トラブルを引き起こす可能性が高まります。

アルブチン

アルブチンは厚生労働省に認可されている医薬部外品美白有効成分です。
アルブチンもハイドロキノンと同様、チロシナーゼの働きを阻害し、メラニンの生成を抑制します。

コウジ酸

コウジ酸は、酒や醤油などの日本古来から作られている発酵食品には欠かせない「こうじ菌」から生成される成分になります。

よく、お酒を作る杜氏の人は水仕事が多い割に肌が白くて綺麗と言われることがあります。
これは、お酒を作る過程の中で麹に触れているためです。

麹に含まれているコウジ酸という化合物は、メラニンを作り出す際に使われるチロシナーゼの銅イオンを奪うことで、チロシナーゼの活性化を阻害する働きを持っています。

ビタミンC(アスコルビン酸)

ビタミンC点滴

野菜や果物などに含まれているビタミンC(アスコルビン酸)は、高い抗酸化作用を持つビタミンです。

ビタミンCの役割はハイドロキノンやアルブチン、コウジ酸と同様にチロシナーゼの活性化を防ぐことと、さらにできてしまったメラニンやメラニンになる前の物質を還元化し、色素を薄める効果が期待できます。

ただ、ビタミンCは水溶性ビタミンということもあり、水の中で壊れやすいという性質を持っています。
そのため、コスメに配合してもビタミンCを効率的に肌へ取り入れることは難しかったのです。

しかし、最近ではビタミンC誘導体と呼ばれる安定性を高めた成分が開発されるようになりました。

敏感肌の方の場合は刺激が強いものになってしまいますが、ビタミンC誘導体を取り入れたコスメは続々と販売されています。

ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)

ニコチン酸アミドは、ビタミンB群の一種で血行促進や肌荒れ改善などの効果が期待できます。

血行が促進されれば肌のターンオーバーも正常化され、シミの改善に役立つでしょう。

ターンオーバーとメラニン

さらに、ニコチン酸アミドはメラノサイトで作られたメラニンが表皮細胞に移動するのを抑制する働きも持っています。

そのため、他の美白有効成分と違った働きでシミ予防が可能です。

厚労省からも医薬部外品の有効成分として承認されています。

コスメでよく使われている成分の特徴を見てきましたが、いかがでしたか?

ハイドロキノンやビタミンCなどは耳にしたことがあるという方も多いでしょう。

この他にも、肝斑に効果的なm-トラネキサム酸やメラニンの排泄を促すリノール酸、メラニンの生成を抑制しつつ細胞の活性化も促進させるプラセンタエキスなどがあります。

コスメは「シミ予防」が目的

コスメに配合される美白成分をご紹介してきましたが、これらの成分の特徴を見ると共通するものがあります。
それは、作られたシミを排除するものではなく、シミを作らせないための成分だという点です。

特にハイドロキノンやアルブチン、コウジ酸などはシミの有効成分ではあるものの、チロシナーゼを阻害する役割なので現在のメラニンを薄くさせるわけではありません。

そのため、基本的にコスメは「シミを予防するためのもの」と考えて使っていった方が良いでしょう。

また、シミ対策に使用される有効成分の中には、敏感肌の方には向かない成分もあります。

ハイドロキノンやビタミンC誘導体などは特に肌トラブルの原因になってしまうことも考えられるため、敏感肌だと自覚されている方は、シミ配合のコスメを選ぶ時に十分注意してください。

確実にシミ取りを行うなら?

コスメは予防のために使うものだということが分かった一方で、それだとどうすれば現在のシミを消すことができるのかと悩む方は多いかと思います。

コスメではない方法でシミ取りを確実に行いたい方は、レーザー治療がおすすめです。

レーザー治療

シミ取りレーザーというと、レーザーでシミを切り取るとイメージされる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、実際はメラニン色素の細胞を破壊する特殊な光をレーザーによって照射することでシミを消す方法になります。

この光はメラニン色素にしか反応しないため、肌に照射されてもシミにしか反応しない特徴を持っています。

メラノサイト自体を壊すわけではありませんが、現状目立っているシミを取り除きたいという方にはおすすめの方法です。

シミ取りに使われるレーザーの種類

シミ取りレーザー

レーザーと言っても様々な種類があります。
その種類によって対応するシミや費用なども異なってきます。

YAGレーザー

表皮と真皮、どちらの層にも効果的なレーザーです。
老人性色素斑やそばかす、太田母斑などに効果的だと言われており、1回の照射で治療は完了します。

Qスイッチルビーレーザー

Qスイッチルビーレーザーは、皮膚の奥まで集中的に照射できる特殊なレーザーです。
照射時に痛みはほとんどありませんが、ゴムで弾いた時のような刺激が少しだけ感じられます。
老人性色素斑やそばかす以外にも、炎症性色素沈着や脂漏性角化症などにも効果的です。

レーザートーニング

レーザートーニングは、他のレーザー治療に比べると出力を弱く設定でき、通常のレーザー治療では難しかった肝斑にも対応できるレーザーです。
肝斑以外にもくすみや色素沈着に効果が見られます。
痛みがほとんどなく、敏感肌の方も安心して使えるでしょう。

フォトフェイシャル

施術後のダウンタイムがほとんどないフォトフェイシャルは、1回の施術ではなかなか実感できませんが、数回実施していくことで徐々にシミを薄くしていくことができます。

ダウンタイムはガーゼやテープを付けていないといけないため、周りの方にバレてしまうことがあります。
しかし、フォトフェイシャルならバレずにシミを薄くできるのです。
フォトフェイシャルはそばかすやくすみ、さらに炎症性色素沈着に効果的だと言われています。

シミの治療を行うならエステサロンよりもクリニックへ

シミの治療は基本的にクリニックで行われるものですが、エステサロンの中にはシミ取り用の機器を使ってシミ取り効果を謳っているところもあります。

もちろん、エステサロンのシミ取りは全く効果がないというわけではありません。
しかし、シミの治療を行うならクリニックに相談した方が良いでしょう。

なぜなら、エステサロンでは基本的に医療行為が禁止されているため、強力なレーザーによる施術ができないためです。

クリニックで使用されるレーザーはシミへの即効性が高いものの、炎症などの肌トラブルを引き起こす可能性が高まります。

それでも、クリニックならすぐに対処してもらえるため、大きな被害にはなりにくいのです。

一方、エステサロンでは応急処置はできても病院のように医療措置を取ってもらうことはできません。
そのため、安全性を優先しており出力を低下させています。

なかなかエステサロンで効果が出なかったという方もいるかと思いますが、このような背景が理由でシミ取りにつながらないのです。
クリニックなら安全性を確保しつつ、効果の高いシミ取りレーザー治療が行えます。

シミ取りコスメは予防に効果的であるものの、実際にあるシミを消すことは難しいです。
そのため、シミを取るならレーザーでの治療がおすすめです。

エステサロンでもシミ取りは行っていますが、クリニックの方が効果の高いレーザー治療を受けられるので、シミを取りたい方はクリニックに相談しましょう。

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