シミが痒い!顔のシミがかゆいその原因とは?

顔のシミに悩む方は多いと思いますが、そのシミが痒いということはありませんか?

肌の痒みといえば主な原因に乾燥がありますが、中には痒みを引き起こすシミが関わっている可能性もあります。
そこで、シミが痒くなる原因や改善方法、乾燥肌とシミの関係性などについてご紹介しましょう。

Contents

シミが痒い原因

肌が痒いと感じる時、ほとんどの原因が乾燥によるものですが、シミが痒い時はどうなのでしょうか?
痒みを伴うシミの正体は「脂漏性角化症」かもしれません。

老いる

脂漏性角化症とは?

脂漏性角化症は早いと30代から発現し、主に40代から加齢で増えていく良性の腫瘍です。
80代以上の高齢者のほとんどが持っているとされており、老人性イボと呼ばれています。

しかし、最近では20代や10代の若年層でも発症するケースが増えています。
見た目の特徴は褐色から黒色をしており、サイズは直径数mmから3cmほどで、少し盛り上がっているのが特徴的です。

通常や痒みや痛みはありませんが、まれに痒みを生じることがあり、シミが大きくなる時に痒みが出ることがあります。
脂漏性角化症は自然に消えることはありませんが、悪化したことで癌化することはなく安全です。

ただし、短期間で全身に多数表れて痒みを伴う場合は、内臓に悪性腫瘍が発生している恐れがあるので注意しましょう。

脂漏性角化症が表れる部分は主の顔や頭部、首から胸元、肩から背中、腕、脚など日光が当たりやすい部分ですが、胴体や腹部、脇腹、陰部などあまり日に当たらない部分に出ることもあります。

脂漏性角化症が表れる原因

通常の平坦なシミのことを老人性色素斑と呼びます。

人の肌は紫外線を浴びると皮膚の真皮層に到達するのを防ぐためにメラニン色素を生成させ、肌を紫外線から守ろうとします。

通常は肌のターンオーバーでメラニンがつくられた肌表面を剥がれ落としてメラニン色素を残さないようにしていますが、歳を重ねると肌のターンオーバーが適切に行われなくなり、古い肌はシミという形で残ってしまうのです。

ターンオーバー長年紫外線の影響を受けたシミはどんどん細胞が増殖していき、その分皮膚表面を盛り上げていきます。
それと同時に肌の表面を刺激してメラニン色素を大量につくっていくため、濃いシミとなってしまうわけです。

シミ

この老人性色素斑が盛り上がり厚い層となった状態が、脂漏性角化症の正体になります。

シミは紫外線でなりやすいため野外スポーツをされる方に多く、また野外スポーツをしていなくてもお出かけの際に日焼け止めをせずに外出される方や、日焼けサロンに通っている方は年齢問わず脂漏性角化症を引き起こすことがあります。

ただ、日に当たらない場所にシミができた場合、これは加齢で肌表面の遺伝子に異常が生じて発症したと考えられるでしょう。
また、両親や祖父母、また兄弟・姉妹が脂漏性角化症を発症している場合、遺伝により10代から20代でも発症する可能性があります。

脂漏性角化症を改善するには?

老化で進行していく脂漏性角化症ですが、シミの層が重なってできているので色が濃く、目立つので改善したいと思う方は少なくないでしょう。

脂漏性角化症はイボに似ていますがイボではないため、皮膚科で処方されるオキサロール軟膏、トレチノインなどでは改善できません。
では、どのように改善されるのか治療法やケア方法についてご紹介しましょう。

脂漏性角化症の治療について

皮膚科では主にレーザーや液体窒素で患部を除去し、美白効果の高いハイドロキシン軟膏の処方や、ビタミンC、ビタミンEなどの内服薬により、色素沈着を予防します。

塗り薬と内服薬はあくまでも患部を除去した上で使用するものなので、単体では脂漏性角化症の改善はできません。
では、脂漏性角化症の施術についてみてきます。

炭酸ガスレーザー

肌に照射すると肌内部の水分に炭酸ガスレーザーが反応し、熱エネルギーが患部を蒸発し蒸散することで除去できます。

局部麻酔を使うので痛みが少なく、患部の広さや深さの調整が利きやすく、少ない回数で改善可能です。

患部周囲へのダメージがないこともメリットでしょう。
ただし保険適用外の施術で、シミの大きさによっては施術ができず、数が多いと施術回数も増えます。施術後のダウンタイムは当日から3日程度です。

液体窒素による凍結治療

マイナス196℃にもなる液体窒素を綿棒などに浸透させ、患部に塗って凍結させ、患部組織を壊死させることでシミを剥がす方法です。

こちらは保険適用内で施術時間が短時間のメリットがあります。
しかし、施術中や施術後に痛みを伴ったり、水ぶくれを起こしたりすることもあり、場合によっては色素沈着を引き起こすこともあるとされており、経験や実績が問われる施術でしょう。

脂漏性角化症を抑えるケア方法

脂漏性角化症は上記のような施術でないと改善することはできません。

しかし、毎日ケアをしていれば未然に防ぐことができ、またすでに脂漏性角化症ができてもこれ以上増やさない対策は可能です。
シミや脂漏性角化症の予防、増やさないケアは次の3点になります。

紫外線対策の徹底

まず、これ以上シミや脂漏性角化症を増やさないためにも、紫外線対策に徹底してください。

肌を露出しやすい場所は必ず日焼け止めを塗り、汗で落ちることもあるのでこまめに塗りましょう。

室内でも窓から差し込む光で紫外線を浴びているので、できれば塗っておくと安心です。

 

エイジングケアで老化を防ぐ

加齢により肌のターンオーバーが滞ったり、乾燥しやすくなったりするのはある程度仕方のないことです。

しかし、毎日のエイジングケアで老化を遅らせることはできます。

保湿成分と美白成分を含むスキンケア商品で、毎日欠かさずケアしていきましょう。

 

睡眠

生活習慣から老化を防ぐ

老化はスキンケア不足だけではなく、生活習慣とも関わりがあります。

偏食だと肌に必要な栄養が摂取できず、それによりシミが増えていく可能性があるでしょう。
また、喫煙やアルコール、ストレス、睡眠不足も肌のコンディションを低下させる要因なので、喫煙やアルコールを避け、リラックスできる生活環境や習慣を築くことも肌には大切なことです。

脂漏性角化症は危険ではないものの、できると一気に老けた印象を与えます。

また、シミが痒いとついかきむしってしまい、そこからシミが拡大する可能性もあるので、気になる場合は改善が必要です。
毎日のスキンケアや生活習慣に気を付け、脂漏性角化症の予防を心がけましょう。

肌の乾燥によって引き起こる痒み

空気が冷たくなる季節にかけて肌に痒みを感じることがありますが、これは肌の乾燥が原因で引き起こされます。
このような肌の痒みには年齢が大きく関係してくることもありますが、他にどのような原因が考えられるのでしょうか?

乾燥・敏感肌

皮膚の機能が低下することでバリア機能も同時に低下してしまい、肌が常に乾燥している状態になってしまうのが乾燥肌です。
またバリア機能が低下した状態で、肌に少しの刺激にも反応した状態になるのが敏感肌で、洗顔や髪の毛が当たるだけでも肌に痒みが出ることもあります。

加齢

年齢を重ねることで皮膚が薄くなっていき、バリア機能や保湿機能も同時に衰えてきます。

これによって肌に充分な保湿ができなくなり、乾燥して肌トラブルに原因につながることもあります。
特にホルモンのバランスが崩れる時期や更年期以降になると、女性ホルモンの低下によって皮膚の機能も低下してくると言われています。

湿疹・皮膚炎

皮膚に炎症が起こるだけでなく、痒みを伴う湿疹や皮膚炎は多くの場合、皮膚のバリア機能の低下によって肌が炎症を起こしています。
皮膚炎や湿疹には、このような種類があります。

尋常性湿疹

最も一般的な湿疹の一種で、急性的なものと慢性的なものがあります。
皮膚に水疱や紅斑、丘疹ができて痒みを伴います。
手湿疹や主婦湿疹、自家感作性皮膚炎などと診断されることがあります。

乾皮症

皮膚のバリア機能の低下により、肌が乾燥した状態になり、角質が剥がれ落ちてしまい、皮膚の表面にかさつきや粉をふいた状態になり、痒みだけでなくひどい場合には痛みを伴います。

じんましん

皮膚が赤くなり腫れを伴う疾患で、形や大きさも異なりますが、数分から数時間程度で消えるのが特徴です。
アレルギー体質で食べ物や虫、ストレスなどが原因となることが多く、発疹が4週間以上継続する場合には慢性じんましんと診断されます。

皮脂欠乏性湿疹

秋から冬にかけて、空気が乾燥する季節に出てくる皮膚疾患で、皮膚に赤みや湿疹ができて痒みを伴います。

乾燥肌がシミを招くって本当?

シミの原因は、紫外線や年齢だけが関係していると思われていますが、実は乾燥肌もシミを招く原因の1つになっている程、シミと乾燥肌には大きな関係があります。

シミの直接的な原因となるのはメラニン色素ですが、肌に潤いがあり正しくターンオーバーしていると、肌細胞も活動的になり、古い角質と一緒にメラニンも剥がれ落ちてくれますが、ターンオーバーの乱れや肌の乾燥によって、肌に潤いが無くなってしまうと、角質層が固い状態になってしまい、古い角質が肌に残った状態になってしまいます。

これによって、さらに角質層の状態が悪化して、角質と角質の間に隙間ができてしまい、肌の水分がそこから蒸発して肌の乾燥を招くことになります。

そのため肌の乾燥によって、メラニンも肌に残りやすい状態となり、結果的にシミの原因につながってしまいます。
また年齢が高くなるにつれて、肌のターンオーバーも遅くなり、肌が常に乾燥しやすい状態になっています。

人間の体は20歳前後で体の代謝がピークとなり、その後は徐々に代謝が落ちていきます。

それに合わせて肌のケア方法を変えていかなければ、代謝に低下と同時に肌機能も低下していき、肌からメラニンを排出することができず、常に肌にメラニンが残ってしまい、シミができやすい状態になってしまうでしょう。

またレーザー治療などでシミの改善をしても、肌が乾燥した状態のままでは根本的な解決にならないので、乾燥肌そのものを改善する必要があります。

シミ対策にも!乾燥肌を改善させる方法

乾燥肌を改善させることで、肌の潤いを保つことができるだけでなくシミ対策にもなります。
乾燥肌を根本から改善するための方法をご紹介します。

白玉注射

紫外線ケアを1年中行うようにする

スキンケア

紫外線は夏だけでなく、くもりの日や冬でも行うようにしましょう。
室内にしても紫外線には当たるので、SPF30、PA++程度のものをこまめに塗っておくと紫外線のケアができます。

正しいクレンジング

洗顔

汚れているからとゴシゴシ肌をこすったり、洗浄力の高いクレンジングを使用しては、肌の保湿に欠かせない天然保湿因子や皮脂も洗い流してしまいます。

乾燥肌の場合は、クリームもしくはミルクタイプのクレンジングを使用して、32~35℃程度(人肌と同じくらいの温かさ)のぬるま湯で洗うようにしましょう。
洗顔もきちんと泡立てて、肌をこすらないようにしましょう。

体の中から潤うようにする

乾燥肌の対策として、肌ばかりを潤すだけでは十分とは言い切れません。
体の中から水分で潤す必要があるので、こまめな水分補給を心がけましょう。

だからといって1日に2リットルもの水を飲むことはありません。
飲みすぎはむくみや冷え、胃腸に負担をかけてしまうことになるので、冷たい飲み物を避け、体温と同じくらいの温度の飲み物を飲むようにしましょう。

湿度を一定に保つ

湿度は乾燥に大きく関係してきます。
自宅には湿度計を置き、湿度50%程度を保つようにしましょう。

加湿器や濡れたタオルを干すと、湿度を保つことができますが、会社や外出先では難しいでしょう。

このような場合は、マスクでも乾燥を防ぐことができます。
一般的な不織布のマスクではなく、オーガニックコットンのマスクを利用すると、肌への刺激を防ぐことができ、保湿効果を高めることができます。

栄養バランスの良い食事を心がける

人間の体は食べ物によってできているため、摂取する食事を少し変えるだけで、肌の状態を変えることができます。

肌だけでなく、体も健康になるためにビタミンやたんぱく質、糖質などバランスの取れた食事を3食きちんと摂取するようにしましょう。

特にビタミンAとビタミンCは抗酸化作用があり、肌のターンオーバーを促して正常にしてくれる効果が期待されていて、にんじんやほうれん草、小松菜やかぼちゃ、ブロッコリーやいちごに多く含まれています。

また、体作りに欠かせないたんぱく質は、肉や魚、卵に多く含まれています。

きちんと入浴して、睡眠を取る

肌の再生に欠かせない成長ホルモンは、眠ってから3時間がカギといわれています。

そのため快適に眠りにつけるように、寝る直前までスマホやテレビを見ないようにしましょう。
また、温まりたいからといって熱いお湯のお風呂には入らず、40℃くらいのお湯に15分程度入って体を温めると、心地よい睡眠ができます。

シミも肌の痒みも改善させるためには、潤いの続く年齢に負けない肌づくりが大切です。
内面からの美容、さらにスキンケアも今一度見直してみてはいかがでしょうか?

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